親知らずとは

親知らず」とは正式には第3大臼歯と言い智歯とも呼ばれております。親知らずと言うと「抜歯」のイメージがあるかもしれません。しかしながら、親知らずを抜歯せずにそのまま問題なく残している方も多くいらっしゃいます。それでは何故「抜歯」や「腫れる」などのイメージがあるのでしょう?

親知らず

親知らずは、上下左右の歯列(歯並び)の一番後ろに位置しています。その為に歯ブラシが届き難く虫歯や歯周病になりやすかったり、上下の顎の大きさが親知らずまで並びきるほど大きくないために曲がって生えてくる事なども多く認められます。

こういったことにより、親知らず同士が正常な咬み合わせをすることが出来ずに抜歯にいたるケースがあるため、他の歯よりも抜歯の機会が多くなってしまいます。

 

また水平埋伏智歯といって骨の中に真横に埋まったまま生えてこない親知らずもあります。この親知らずは、感染の原因になり歯茎が腫れたり歯並びに悪影響を与えたりすることもあります。

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この水平埋伏智歯は無論のこと通常の親知らずでも抜歯を行うには口腔外科で手術することが多いです。その理由として下あごの抜歯に際しては下歯槽神経という神経が親知らずの傍に通っているためです。また、上あごの抜歯の際も親知らずの直ぐ上には上顎洞と言う空洞が存在します。

そのため、抜歯に際しては神経麻痺や術後の感染などを十分に注意して抜歯しなければならないので、通常の歯科では処置を行わず大学病院などに紹介することが普通です。

当院では、特殊な症例を除き多くの親知らずの抜歯を行っておりますのでお困りの際はご相談ください。