アンチエイジングとは
アンチエイジングと聞いて何を思い浮かべますか?「美容?」「若返り?」「老化防止?」などが思い浮かぶでしょうか?アンチエイジングは高い化粧品やサプリメントそして美容器具を購入などのイメージがあるかもしれません。
しかしながら、本当のアンチエイジングとは学問であり抗加齢医学として世界中で科学的に研究をされています。日本の代表的なアンチエイジングの学会として日本抗加齢医学会がありますが、こちらではアンチエイジングを「元気で長寿を享受することを目指す理論的・実践的科学である」と定義づけられております。
日本は世界的にもトップクラスの長寿国でありますが、ただ寿命が長いだけでは本当の長寿を誇ることはできないかもしれません。寝たきりではQOL(生活の質)が低下してしまい生きがいを高く保つことは難しくなります。アンチエイジング医学の目指すのは、「不老」では無く「健康と若さを保ちながら年を重ねる事を可能にする医学:均質な老化を目指す」ことを目標としています。
歯科におけるアンチエイジング
歯科におけるアンチエイジングの実践としては、大きくは「食」に関することになります。人間の「欲」として先ず挙げらるのが「食欲」です。食欲を満たすためには、当然健全な口腔状況を保つ必要がありますが歯周病や虫歯が酷くては食べるものも制限されてしまいます。
しかしながら、歯周病や虫歯を治すのは通常の歯科治療でありアンチエイジングの実践とは少し違います。アンチエイジングは「病気の治療」では無く通常の状態に対してのプラスアルファの治療になります。病気にならないように「予防」に重点をおいたり、金属アレルギーなどの心配のない「メタルフリー治療」や現在の自分の口の状態を診査する歯科ドックなどがあります。
もっと専門的なアンチエイジングとしては、 「唾液の研究」「口腔周囲筋の研究」「重金属汚染」などもあります。唾液はただの水ではありません。唾液の働きは様々で人間の恒常性の維持に必要な成長因子や抗菌物質など含み、口の中の洗浄作用なども担っております。また、食物をかむのに必要な咀嚼筋や唇などを動かしたりする口腔周囲筋や表情筋の衰えは顔貌の変化に直結します。重金属汚染などは歯科金属が関するところも多く示唆されているため今後の治療法の改善にも多くの研究が必要となります。
当院の院長は、日本抗加齢医学会の専門医、鶴見大学のアンチエイジング外来の非常勤講師および各関連学会などで日々の診療へ生かすべく研鑽を積んでおります。