ドライマウスとは
ドライマウスとは、口の渇きの状態を示す言葉であり正式な病名ではありません。口の渇きは、病気でなくても長時間の会話や、緊張等によっても起こります。しかしながら今日ではドライマウスはドライアイとならんで口腔の乾燥による病的な状態として認知されつつあると思われます。
私が口腔乾燥症の研究を始めた30年以上前は「ドライマウス」と言う言葉はほとんど知られることが無く、やっとドライアイが一般化してきた頃だったと思われます。
最近はコンビニや自動販売機の普及、飲料水のペットボトル化なども影響してるのかもしれませんが、常に飲み物が身近にあるような気がします。以前は、飲み物を持ち歩く事は無かったのはもちろんのこと、飲む量も250mlの缶が精一杯だった記憶があります。
しかしながら最近では平気で500mlのお茶等を購入し飲み切ってしまうことが多いです。そう考えると、現代人は病的なドライマウスでは無いかも知れませんが、ストレス等から口が乾く傾向が以前より強くなっているのかもしれません。
ドライマウスの原因
現在ドライマウスの原因として以下のようなものが挙げられます。
・糖尿病等の全身疾患の影響
・薬の副作用
・口呼吸やストレス等の精神的な影響
・唾液腺疾患やシェーグレン症候群
・加齢による影響